ようやく暑さは和らいできたのにどんよりとした蒸し暑い日々が続いていますね。カラッとした秋晴れを待ち望みながら過ごしている今日この頃です。ところで飲食店などででてくる使い捨てのいわゆる「紙おしぼり」って、日本発祥の日本特有のアイテムってご存知でしたか？これは日本人が清潔好きという点はもちろんですが、日本が汗をかきやすい高温多湿の気候だからだとも言われています。そんな「紙おしぼり」ですが、じつは紙でなく不織布で作られている物がほとんどです。もともとは濡らして使う布製のおしぼりの替わりですから、厚みや柔らかさ、破れない強さなどが求められます。不織布の方が、パルプが原料の紙よりも幅広く素材を選べ、製法も多数あり、布に近いおしぼりを作りやすいからなのです。不織布製の「紙おしぼり」は、様々な工夫により布製おしぼり以上の品質の製品が沢山生まれ、コロナ以降の衛生面の意識の高まりから、ますますそのニーズは増えてきております。そのような中、紙の良さにこだわり、機械すきの和紙を主原料とした、とても使い心地の良い紙製の「紙おしぼり」もあります。それは和紙のおしぼり『クリール』という製品ですが、三層構造（三枚重ね）の特殊技術により、柔らかくふんわりとした風合いを持ちながら、丈夫でしっかりとしています。『クリール』は、発売以来その独特かつ、ボリューミーな拭き心地や高級感、和の雰囲気が支持され、多くのホテルや飲食店で採用されております。お出かけ先でちょっといつもと違う風合いの使い心地の良い「紙おしぼり」がでてきましたら、そのおしぼりをよく見てみてください。それが、紙の三枚重ねのおしぼりでしたら、それはおそらく和紙のおしぼり『クリール』です。ちなみに先ほど「紙おしぼり」は日本特有と申しましたが、最近は和食ブーム、日本ブームなどにのって、海外でも着々と使われだしているそうです。日本のやっかいな蒸し暑さが生んだ「お・も・て・な・し」文化のひとつですね。

カミオ

画像：おしぼりクリール オフィシャルサイトより引用

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